連載コラム

 『あるマンション販売会社と建築会社との闘いの記録』
   (管理組合コンサルタント業をはじめた訳)

 第二回

  ◆99年1月に行われた設立総会は、
   管理会社のシナリオ通りに進められた!



 ●99年1月、管理組合設立総会が行われた。

 場所はマンションに隣接する町会の建物。議題は、役員の選出と質疑応答といった簡単なものだった。既に全27戸の内22戸は出席していた。正面に管理会社S氏、他2名。予定より少し遅れてS氏が開会の口火を切った。前置きの後、S氏が管理組合役員の立候補を求めた。誰も立候補する人がいない。おそらく、どこの総会でも立候補するほどお人好しはいないのだろう。S氏は誰も立候補者がいないのを見すかすように、「それではフロアー毎に理事を選んではどうでしょう」と提案した。

 S氏は「どこの管理組合でも手をあげる人はいないが、管理会社がサポートするので心配いりません。4月までの4ヶ月ですから楽ですよ!」などと言いながら自らの提案の承認を求めた。誰一人反対する人はいない。続いてS氏は「○○さんどうですか?」と、ある入居者に声をかける。「大丈夫です心配いりません。皆さんよろしいですね!」 S氏の強引な議事運営と、これまでの彼の対応に単純に頭に来ていたこともあり、「私もやります」と反射的に立候補。立候補者は私一人でそれ以外は、S氏が区分所有者に声をかけるかたちで選出されていった。あくまでも私の推測だが、管理会社は理事の選出にあたって事前に入居者から自分達に都合の良い理事候補者を数名決めていたと思われる。

 理事の選出が終わって質議応答になった。私は駐車場の未契約が半分もあることを指摘し、財政は問題ないのか質問したが、未契約があることは認めたものの財政についての答えは理事会で説明するとかわされた。総会は一時間ほどで終わり。残ったのは管理会社の人間と、選ばれたばかり?の理事7名。S氏は私達に理事の役割分担を説明し始めた。S氏は先ほどの○○さんに理事長なってはと水を向ける。反対もなく決まる。何となく釈然としない運営。ほどなく役割も決まり、私は副理事長になった。S氏に次回理事会までに駐車場の契約状況資料の提出を求めた。

(以下次号)