連載コラム
『あるマンション販売会社と建築会社との闘いの記録』
(管理組合コンサルタント業をはじめた訳)
第六回
◆駐車機、2度目の水没!修理費用は100万円!
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●8月29日、2度目の駐車機水没!とうとう使用不能に!
29日の夜に降り始めた雨は、しだいに強くなってきた。水没以後ちょっとでも雨あしが強くなるとついベランダから外をうかがう習慣がついてしまった(他の理事もそうだったらしい)が、この日も外を気にしながら食事をしていると理事から電話がかかってきた。管理会社からポンプの警報が出たので見てくれと言われたらしい。またしても、くぼ地に水が溜まりはじめたとのこと。カメラを持って降りていくと、2段式駐車機の前のU字構より水があふれている。今回は下水構は、あふれていないが既に地下部分の半分くらいまで水が溜まっていた。別の理事が土のうを機械室に積んでいるのを手伝う。果たして効果があるのだろうか?。部屋にもどりガム−テープを持ってきてドアの入り口を目貼りする。その後、緊急連絡先に電話をして対応策を相談する。水没を阻止するには排水ポンプが必要だが常備してないらしい。2時間ぐらいかかるが様子を見に行きますかと聞かれ「なにも出来ない人が来ても役に立たないから来なくてよいと断る」。下手に呼ぶと別料金を請求される事が後日判明!これが24時間緊急連絡体制をうたい文句にする管理会社の実態だった(読んで字のごとく連絡だけはタダなのだ)。
その後の調査で2段式駐車機の操作盤が水没し使用不能になり、修理費がおおよそ100万円もかかること、3段式駐車機のターンテーブルのモーターも水没のため故障の恐れがあることが判明した。
●水没の原因調査をようやく決定。
最初の水没の後、管理会社と施主H谷工の現場責任者F川氏、下水道局の人を呼んで現場の調査を行った。
H谷工の主張は「元々下水本管の径が小さいものが使われていて水はけは良くないが、下水道局の許可をとっているので責任はない。」
管理会社S氏は「天災に近い大雨で不可抗力、保険会社に相談しては(天災では対象外と知っていてヌケヌケと)と主張。」
いずれにしろ自分達には責任ないと言いたいらしい。S氏は下水道局に対し見解書を出させて管理組合を納得させるつもりらしい。けれども、枡を開けた下水道局の現場の人は小声で「このマンションは排水パイプが逆勾配になってるよ。調べてもらった方がいいよ」と教えてくれた。
販売会社、施工会社、行政の三者ともに責任を押し付けあう形で問題は解決しそうにもなかった。
私は、理事会で設備会社に排水設備の調査を依頼してはどうかと提案した。理事長は「販売会社が責任を持って解決してくれるから任せよう」と主張するが、他の理事もさすがに理事長の意見に積極的に賛同する人はいない。わずか30戸たらずのマンションで居住者同士で対立したくないとの意識もあるから、議論も遠慮がちになるのも仕方がないとは思う。けれども、問題が深刻になるにつれ理事の皆の意識も変わりはじめていた。
理事会では2段式駐車機の廃棄と埋め戻しの費用の見積もりを販売会社に求めるにした。
(以下次号)
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