連載コラム

 『あるマンション販売会社と建築会社との闘いの記録』
   (管理組合コンサルタント業をはじめた訳)

 第七回

  ◆9月18日、ようやく他社の見積もりが出そろう。


 ●9月18日、ようやく他社の見積もりが出そろう。

 7月20日の集会以降の懸案となっていたM鉄管理を含めて5社の見積もりがようやく出揃った。居住者Mさんと協力して5社の見積もりをとった。金額にバラつきはあるが、少なくともM鉄管理よりは安くなっている。理事会で報告すると理事長は「あくまでも参考のための見積もりであり、この数字をもとに管理会社と交渉すればよい」と主張した。私としては「安くなるのであればかまわないが、前提として赤字の責任と赤字額の全額返還。駐車場排水設備の無料改修が約束される必要がある」と意見を述べた。理事長は「管理会社も協力金名目で返還しても良いと言っている。無料改修も応じる感触をつかんでいる」と述べた。管理会社もようやく管理組合の本気さに気付いて慌てはじめたようだった。

 ●管理会社から示された工事見積もり費用とお粗末な返還案。

 ようやく管理会社から見積もり案が示された。駐車機の撤去と埋め戻しの費用は、約400万円だった。販売会社は費用を負担しないことも明記されていた。修繕費用流用については、赤字分の内90万円を運営協力金名目で月々2万円づつ45回の分割で支払うという内容だった。しかも、今後も管理会社との契約を続けることが条件になっていた。

 理事会の前に、この返還案について無料弁護士相談窓口に聞きに行った。弁護士の話では余りにも不利な条件であり「一括返済を求めた方がよい」とのアドバイス。さらに、かねてから考えていた「管理委託費用の支払い停止を交渉材料にする」ことを相談した。弁護士も有効な手段だからやってみる価値はあるとの心強い言葉をもらった。

 さっそく、10月18日の理事会で、返還案についての一括返済と前提条件の削除を管理会社に求めることを提案した。理事会でも承認され、埋め戻し費用の全額会社負担要請と管理委託費用の支払い停止が決定した。翌日銀行で10月からの口座引落し契約の解除手続きを行った。

(以下次号)